高値安値の更新はローソク足の完成を待つべきか

相場ポエム
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表題の件、私個人の答えは「いいえ」なのだが、その理由をこの記事で簡単に説明する。

ローソク足の完成を待つべきか、というのは別の言い方をすれば「ヒゲだけが直近高値を上回った場合も高値更新と判断するのか」ということになる。下図の場合、50秒時点で高値更新と判断するのか、あるいは60秒で足が完成するのを待ってから高値更新の有無を判断するのか、という問題設定だ。

普通のチャートのように別々のローソク足を横に並べたわけではなく、同一ローソク足の時間変化を示したものである。

なぜ高値安値を意識するのか

そもそも、なぜ高値安値を意識するのか。人によって理由は色々あるかもしれないが、私は「損切りが絡んで値動きが変化する可能性」と「トレンドが変化する可能性」という2つの理由で着目している。

「トレンドが変化する可能性」 については説明が難しそう(手間がかかる割に伝わらなさそう)なのだが、 「損切りが絡んで値動きが変化する可能性」 は理屈で説明できそうなので記事にしてみることにした。

全然違う観点から分析している人には全く見当違いの議論になってしまうかもしれない。念の為明記しておく。

(理由1)損切り注文はローソク足の完成を待たない

例えばドル円で直近高値が115.30だったとしよう。ドル円が下がると思っている人達は、115.30辺りに損切り注文を置いていることが想定される(想定される理由は機会があれば別の記事で)。

つまり、115.30付近にはショートポジションの決済(= 買い注文)が溜まっている可能性があり、このレートに達すれば値動きが変化する可能性がある。一気に買い注文が入って上方向の値動きが勢いづくということだ。ただしこれは可能性の問題であって、実際にそうなるかどうかは見てみないと分からない。

普通の証券会社では、レートが指値注文の条件となっている。プログラミング可能なソフトなどを使えば「1分足が完成した時点でレートが高値を抜けていれば〇〇する」という発注条件も設定出来るだろうが、これは少数派なので市場全体に与える影響は小さいだろう。

(理由2)チャートを見ていない市場参加者がいる

私が本格的に為替に取り組む前、「どうやったら勝てるのか」という以前に「ランダムな値動きにしか見えないが、なぜ継続的に勝てる人間が存在するのか」という疑問を抱いていた。

元外資系銀行ディーラーに疑問をぶつける機会があったのだが、彼の返答は「値動きをずっと見ていれば分かる」「主にチャートではなくプライスパネルを見ている。ずっと見ていれば上がるか下がるか分かるようになる」というものだった。

同じ時期に読んだ本『市場の神々―為替ディーラーの光と陰』にも同じような表現があった。

(略)会社のロイタースクリーンや、このポケットロイターで為替のレートをずーーーーーーーーっと眺めていると、次第にスクリーンのレートが語りかけてくるようになってくる。つまり、次にどういう動きになるのか先読み出来るようになってくるのだ。
中山茂君が新人を教育するのに、ただひたすらロイターのスクリーンを眺めさせていたというがそれは正しい。下手な解釈よりスクリーンが発しているものを肌で感覚的につかめるようになることがディーラーとしての初歩だろう。

『市場の神々―為替ディーラーの光と陰』 190頁

以前に別の記事でも書いたので繰り返しになるが、個人的に極めて重要なポイントだと信じているので再び引用した。

チャートを見ていない人達が大きな注文で相場を動かしているのであれば、「ローソク足の完成を待つ」ということには合理性がないように思われる。誰も見ていないモノサシでマーケットの動きを測っている危険性がある。

おわりに

以上2つの理由で「損切りが絡んで値動きが変化する可能性」に関して「ローソク足の完成を待つべきではない」ということが説明出来たと思う。

駄菓子菓子(だがしかし)、いくらそれっぽい説明だったとしても鵜呑みにしてはいけない。そもそもこの記事の書き手はどこの誰だか分からない匿名のオッサンである。「このふざけた名前の野郎が偉そうにこんなこと言ってるけど、本当かな?」という姿勢で、自分の目で実際の値動きを確認した方が良いと思う。

ローソク足の完成を待って判断することで勝っている人もいるかもしれない。私が知らないだけで、ローソク足の完成を待つべき理由が何かあるかもしれない。私はその人の邪魔をする気はないし、この記事では個人の見解を述べただけである。

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